発毛のメカニズムとヘアサイクル

なぜ女性でも薄毛になってしまうのか?
まずは発毛のメカニズムとヘアサイクルについて学んでいきましょう。

☑発毛のメカニズム


髪は頭皮の下にある毛根で作られます。
毛根の最も深い部分にある毛母細胞が増殖し、上に押し上げられて
髪が伸びていきます。

毛母細胞は毛細血管を流れる血液から酵素や栄養を吸収し増殖します。
増殖した細胞は、頭皮の中にあるときは柔らかいのですが、押し上げる
時に角化して水分が少なくなり硬くなります。

髪の状態を良くするためには新たな髪を作り出す場所である毛根に栄養を与え、
毛母細胞の活動を活性化させることが大事です。

☑ヘアサイクル


髪にはヘアサイクルという周期があり、
成長期→退行期→休止期→前期成長期と
生えて、成長して、抜け落ちて、また生え替わります。
成長期が最も長く一般的に2~6年
退行期が1~2週間
休止期が3~4ヶ月で
この流れで1サイクルになります。

成長期:毛母細胞の分裂期間で2~6年で女性のほうが男性よりも長い
退行期:メラニン色素の生成が止まり、毛母細胞の増殖活動が弱まる期間
休止期:髪の成長が完全に停止し、洗髪等で髪が抜け落ちてしまう期間
前期成長期:古い髪が抜け落ち、新しい髪が毛根から生えてくる期間

女性と男性では若干違いがありますが、女性の場合4~6年で
1サイクル、一生のうちに15~30回くらいのサイクルを
繰り返すと言われています。

髪全体中で、成長期にある毛は約85%、退行期にある毛は約1%
休止期にある毛は約10~15%弱の割合で
成長期にある髪が伸びる長さは1日に約0.3~0.4mmで
頭頂部のほうが側頭部よりも伸びやすいと言われています。

休止期に入ると、成長期に比べて毛包の長さは半分から1/3になり、
髪の毛は表皮近くまで押し上げられて、やがて抜け落ちます。
そして同じ毛根からまた自然に毛が生えてきます。

休止期に入って自然に抜ける髪は1日に50~100本で
それ以上抜ける場合はもしかすると薄毛のサインかもしれません。

ヘアサイクルが乱れると毛が抜けるまでの期間が短くなります。
新しい毛が生えても成長する前に抜けてしまい、髪が産毛状にしか
生えてこなくなります。
これを繰り返すうちにだんだんと毛が生えなくなり、薄毛の原因にも
なっています。

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