FAGA(女性男性型脱毛症)

男性の薄毛の原因であるAGA(男性型脱毛症)ですが、
女性にも起こります。
それが、FAGA(女性男性型脱毛症)です。

☑FAGAに悩む女性が増えている

男性の一般的な薄毛の原因として最も多いのが、
「AGA:Androgenetic Alopecia(男性型脱毛症)」
です。
またの名を「男性ホルモン依存性脱毛症」といい、
男性ホルモンが発症にかかわっているため、
こう呼ばれています。

日本の男性の約7割が一生の間に
AGAを発症すると言われていますが、
AGAは女性にも起こりえます。

「FAGA:Famale Androgenetic Alopecia(女性男性型脱毛症)」
と呼ばれ、女性の薄毛の約半分はFAGAです。

男性の場合、AGAになると、
まず額の生え際や頭頂部の毛髪が柔らかくなり、
細く、短くなります。

その状態が進むと、額の生え際が後退し、
頭頂部の髪が薄くなり、ハゲていきます。

また、額の生え際から後退する状態のほかに、
頭頂部から薄くなっていくタイプの
人もいます。

☑AGAの原因は男性ホルモンが大きく影響している

正常なヘアサイクルでは髪は成長期に伸びますが、
AGAになるとこの成長期が短くなります。

通常の成長期は男性で3~5年、女性で4~6年ですが、
これが短くなることによって、毛が十分に成長できず、
成長しないままに抜け落ちてしまったり、成長不足の
細く短い毛ばかりになってしまったりします。

毛が柔らかくて細い軟毛になることを「軟毛化」と言います。

このヘアサイクルの中の成長期が数か月~1年と短くなり
脱毛します。これがAGAのサイクルです。

AGAの発症に大きくかかわっているのが
「男性ホルモン」ですが、
男性ホルモンだけが脱毛の原因ではなく、
もうひとつの原因があります。

毛包の中にはⅡ型5αリダクターゼ
という酵素があり、
毛細血管の血中にはテストステロン
という男性ホルモンが循環しています。

この2つの成分が毛乳頭部分で結合すると、
「ジヒドロテストステロン(DHT)」
という物質が形成されます。
このDHTが薄毛の原因となります。

☑FAGA(女性男性型脱毛症)

では女性の場合はどうでしょうか。

症状としては、主に生え際から
頭頂部にかけて抜け毛が増え、
毛髪が軟毛化することにより、
地肌が透けて見えるようになります。

男性の症状と似ていますが、
最終的に全く髪が無くなるまでは
いかず、薄くなる状態になります。

FAGAは40代から発症する割合が多いですが、
なかには20代でも発症する方がいます。

加齢とともに女性ホルモンが低下し、
さらに更年期によって女性ホルモン
の分泌が減少することで、
相対的に男性ホルモンが多くなり
発症すると考えられています。

症状の特徴

・主に頭頂部の軟毛化が起こり、髪の密度が低くなる。
・前頭部の軟毛化を伴う後退や、前頭部両脇の生え際の後退を生じることもある。
・男性のAGAと違い、頭頂部のみ薄毛が進行し、生え際はそのままのことも多い。
・30代前半に気が付くことが多い。

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