女性型脱毛症の種類とは

女性の脱毛症にもいろいろな種類があります。

慢性休止期脱毛症

「慢性休止期脱毛症」とは、頭部全体の毛が薄くなる
女性特有の脱毛症です。

頭部の広い範囲にわたって症状が現れること、
FAGAとは違って、軟毛化せず長く硬い毛が抜ける
のが特徴です。

症状としては、抜け毛の増加が起こり、
髪全体のボリュームが落ち、地肌が透けて
見えてきます。

根本的な原因は、今だ解明されていませんが、
精神的ストレス、疲労、過度のダイエット、
加齢、などが考えられます。

びまん性脱毛症

「びまん性脱毛症」とは、髪の密度低下が慢性的に
見られる脱毛症全般を言います。

加齢変化による脱毛症や、明らかな軟毛化を伴わない
若年性の脱毛症も当てはまります。

症状の特徴は
髪の密度の低下が慢性に経過している。

考えられる原因は、FAGA、慢性休止期脱毛症、
加齢変化、生まれつきなどです。

円形脱毛症

「円形脱毛症」は、成長期毛の毛球部に何らかの
激しい炎症が起こり、毛母細胞が同時に死滅するために
発症する脱毛症です。

しかし、毛包の再生にとって重要な毛包幹細胞のある
バルジ領域はダメージを受けないので、炎症が
治れば、毛母細胞は回復します。

円形脱毛症は、他の脱毛症と比べると進行が速く、
まばらに薄くなるのではなく、発症部位はすべて
抜けてしまいます。

原因としては、精神的ストレスが多いですが、
幼児期に発症することもあり、一概にストレス
が原因とは言い切れません。

なおアトピー体質を持っている人に起こりやすい
こともあり、アトピー性皮膚炎と円形脱毛症には
綿密な関係があると考えられています。

分娩後脱毛症

「分娩後脱毛症」は分娩後2~3カ月以内に生じる
脱毛症で、慢性休止期脱毛症と症状が似ています。

妊娠後期にエストロゲンが増加する影響でヘアサイクル
の成長期が長くなり、退行期に移行しなくなります。

しかし、分娩後は2~3カ月でエストロゲンの量が
元に戻り、ヘアサイクルの成長期から休止期に一気に
移行します。よって抜け毛が発生します。

症状としては
慢性休止期脱毛症同様、抜け毛の増加が起こり、
髪全体のボリュームが落ち、地肌が透けて
見えてきます。

脂漏性脱毛症

「脂漏性脱毛症」は、皮脂腺の炎症などが原因で
発症します。

頭皮に湿疹や強いかゆみ、痛みがあり、
ふけが出るのが特徴です。

いろいろな原因で皮脂腺に過剰に皮脂が分泌され、
皮脂が毛穴をふさぐことで、毛穴周辺部や毛根が
炎症が起こります。

皮脂でふさがれた毛穴の内部で雑菌などが繁殖し、
毛根にダメージを与えて毛髪が抜けてしまいます。

一般に多少の皮脂で髪の毛が抜けることはないので、
脂漏性脱毛症による脱毛はかなり重症といえますし、
脱毛の症状が出る時には湿疹やかゆみは強くなっている
ことが多いです。

考えられる原因は、ホルモンバランスの乱れ、
ヘアワックス、スプレーの使いすぎ、シャンプーの
しすぎ、食生活の乱れ、睡眠不足などです。

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