髪の悩みで多い、フケとかゆみの原因とは?

フケとかゆみの原因をまとめました。

フケの原因

皮膚の表面にある表皮細胞は、28日ごとに新しく
入れ替わっています。皮膚のいちばん表面にあるのが、角質細胞です。

表皮細胞が死んで、角化した細胞で、皮膚を外界の刺激などから
守っています。いまある角質細胞も2~5日後には自然に
はがれ落ちて、新しい角質細胞と入れ替わります。

古くなってはがれ落ちた角質細胞を、フケといいます。

したがって、皮膚が正常であれば、少しぐらいのフケは
出るものなのです。ところが、シャンプーをしすぎると、
人によってはフケが大量に出るようになります。

毛穴や頭皮にシャンプーが染み込むと、それを解毒したり、
排除したりするために、頭皮では炎症が起きます。

頭皮はその部分をすべて、新しい細胞と入れ替えようとしますから、
急速に細胞分裂をさせて、できた新しい細胞を、せっせと炎症部分
に送り込み、炎症した古い細胞を次々と皮膚の表面に押し出します。

そのため、死んだ古い細胞であるフケが大量に出ます。

シャンプーをしすぎるとフケが出なくなることがある

過度なシャンプーによって頭皮が極端に乾燥すると、
皮膚の細胞分裂が著しく低下し、新しい細胞がほとんど作られなくなります。

そのため、フケの原料である角質細胞の数も減るので、
フケがほとんど出なくなるのです。

また、表皮細胞が死んでできた角質細胞は正常なら、
保湿効果の高い角質細胞へと成長します。

ところが、過度なシャンプーによって頭皮が極端に乾燥すると、
十分に角化していない細胞が成長しないまま
頭皮の表面に押し上げられてしまいます。

成熟していない細胞が死んでも、乾燥したフケとして、
順調にはがれおちることが出来ません。

この場合も、フケは出にくくなります。

ほとんどの人が、フケが多いと病気ではないかと心配しますが、
フケは多すぎても、少なすぎても健康な状態ではありません。

健康な頭皮のフケは粉に近いくらい小さめで、
粒の大きさが均等です。逆に不健康な頭皮のフケは、
大粒でその大きさが不揃いなのが特徴です。

かゆみの原因

かゆみの原因としては、長年シャンプーを続けてきて皮脂を洗い落とすと、
皮脂腺が発達し、つねに皮脂が大量に出続けてしまいます。

皮脂は空気にふれて酸化して、過酸化脂質に変わります。
たくさんの皮脂が分泌されていれば、過酸化脂質の量も多くなり、
大量の過酸化脂質は頭皮を刺激し、炎症を起こさせます。
かゆみは、この刺激や炎症によるものです。

食生活の影響で頭皮がかゆくなることもある

食生活の欧米化に伴い、現代人の食生活では、
脂っこいものをとりすぎる傾向にあります。

その中でも必須脂肪酸の摂取バランスがくずれてきていることが
原因で頭皮のかゆみが起こります。

必須脂肪酸にはω3系脂肪酸とω6系脂肪酸があり、
その摂取バランスは1:4くらいが理想と言われていますが、
現代人の食生活では、ω6系を多くとりすぎていて、
1:10~1:20くらいまで偏ってしまっている人がいます。

ω3系は青魚、えごま油などに多く含まれています。
ω6系はサラダ油、大豆油、コーン油などと、それを加工した
マーガリンやショートニングに多く含まれています。

ω6系の摂取を減らすためには、まずは外食を控えることです。
外食で使用している油はω6系が多く含まれています。

加工食品も同様で、コンビニ弁当やレトルト食品、冷凍食品、
菓子パンなどにもω6系脂肪酸が多いので控えるようにしましょう。

自炊するのが理想ですが、毎日自炊するのはちょっと・・・
というあなたには、外食する場合は極力油を含まないものを
選んでください。野菜を多くとるよりも、まずは油を控える
ことが先決です。

自炊ではω3系を含む青魚系を食べ、えごま油やアマニ油を
ドレッシングに入れるなどして、バランスをとりましょう。

ω3系の油は熱に弱いので加熱には向きませんので、加熱する料理には
オリーブオイルを使うのがより効果的です。

オリーブオイルはω3系とω6系のどちらもあまり含んでいないので
バランスを崩さず摂取することができます。

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