出産後の女性の7割が経験するという産後の抜け毛。
産後脱毛症や分娩後脱毛症と呼ばれて一過性のものですが、
1度にたくさん抜けるとやっぱり心配になりますよね。
産後の抜け毛について、どうして抜け毛が増えるのか、
改善方法はないのか?といった疑問について調べてみたいと思います。
どうして産後は抜け毛が増えるの?
産後の抜け毛は、出産後の女性ホルモンの変化が主な原因です。
妊娠中は女性ホルモンのプロゲステロン(黄体ホルモン)と
エストロゲン(卵胞ホルモン)が揃って増加します。
そのためお肌はツルツル髪もツヤツヤなのですが、
出産後大役を果たした身体の中では女性ホルモンが急激に低下し、
バランスが崩れて抜け毛が増えてしまいます。
これが産後の抜け毛の主な原因です。
また夜中の授乳や寝不足からのストレスも抜け毛の原因になります。
産後は身体の回復だけではなく、
赤ちゃんへの授乳なども行うため栄養不足になることも。
そうなると髪の毛も栄養不足になり髪が育たない、
抜けるといった状態を引き起こしてしまいます。
また授乳期は母乳を出すプロラクチンという
ホルモンにより女性ホルモンの分泌が抑制されてしまいます。
これら複合的な要因で産後の抜け毛は起きてしまいます。
産後の抜け毛に効く3つの心掛け
バランスの良い食事を心がける
産後の抜け毛対策の為に積極的に食べたい物には、
豆、ゴマ、ワカメ、野菜、魚、シイタケ、芋類があります。
栄養成分で言えば、葉酸、タンパク質、大豆イソフラボン、亜鉛、
各種ビタミンやミネラル、βカロテンなど。
豆腐や大豆製品や魚を主食として野菜やキノコ、ワカメなども
バランスよく食生活に組み込みたいものです。
妊活のお伴として最近話題の葉酸も産後の抜け毛に
間接的に効果があります。こちらも注目したいですね。
ヘアケアも大切
地肌ケアが出来るアミノ酸シャンプーで優しく洗い、
トリートメントは髪の毛の先を中心に使用してみましょう。
また適度なブラッシングやマッサージで頭皮の
血流を良くする事も髪に栄養を届ける助けになります。
このときに血流を促進する育毛剤を使うのも良いと思います。
その場合の育毛剤を選ぶ基準は効果・効能の欄に『産後の脱毛』と
書かれた物を選択する事です。
授乳などもあり副作用には十分気をつけなくてはいけません。
特にミノキシジル等を配合した医薬品の育毛剤は効果が
強く副作用の心配があるので使用は控えるようにしてください。
医薬部外品でも注意が必要です。
生活リズムを整えるよう心掛ける
授乳が夜間もある時期は、どうしても睡眠時間は短くなってしまいますよね。
夜泣きで寝られない日々が続くのは、しかたがないですが、
昼寝や休憩を挟んで、身体にストレスを溜め込んだり、
睡眠不足を放置しないように心掛けましょう。
離乳期が順調に進めば、少しずつ早寝早起きに生活をシフトさせて、
夜10時から深夜2時の髪の毛のゴールデンタイムに
睡眠を取るよう心掛けてみましょう。
このゴールデンタイムは最も髪の毛が成長する時間と言われています。
この時間の睡眠はどんな人にも効果が期待できる育毛タイムです。
いかがでしたか?産後の抜け毛を乗り切る為には、
やはりバランスの良い食事や規則正しい生活が欠かせないようです。
無理のない形で少しずつ生活を見直せば、
それが健康や美に繋がっていきそうですね。
また産後の抜け毛は自然現象とおおらかな気持ちで
受け止める事もストレスを溜めないコツのようです。